退職する前に必要なお金のはなし【傷病手当】

社会保険

こんにちは、やけゆう(@oki_yakeyu)です。

今回は、退職を考えてるあなたにお伝えしておきたい

「傷病手当」

について解説します。

休職したことがある方なら一度はお世話になったと思いますが、これから退職を検討している方にとっても深く関わってきます。

私自身も休職〜退職を経験しており、フリーターとなった現在の立ち位置から、この手当についてお伝えしようと思います。

傷病手当って何?

そもそも

「傷病手当」

とは一体どういった制度なのでしょうか?

全国健康保険協会(通称けんぽ)

によると傷病手当は、労働者が病気・怪我などを理由に就労不可となり、会社から十分な報酬を受け取れない時に、給料を保証する手当となります。

主に仕事以外の原因で負傷し、それによって働けなくなった際に支給されます。

ちなみに、仕事上での負傷で給料が受け取れない時は

「労災」

の認定を受ける必要があります。

この場合「傷病手当」「労災」を同時に受け取ることはできません。

それでは、もう少し傷病手当の受給条件について詳しく解説していきます。

受給条件は?

傷病手当を受け取る条件として、以下の4つすべてを満たさなければなりません。

業務外の理由による「病気」「ケガ」の療養が目的の休業であること

まず、仕事に就くことが出来ない事を証明する必要があります。

どうやって証明するかというと、お医者さんが作成する

「診断書」

を会社に提出することで、就労不可であると認められます。

注意すべき点として、通勤時の事故によるケガは支給対象外となります。

このケースだと、傷病手当の代わりに労災の認定を受ける必要があります。

勘違いしやすいので、注意しましょう。

仕事に就くことができないこと

仕事に就くことができない状態を、一体どうやって判断するのでしょうか?

それは療養担当者、つまりお医者さんの意見を基に、病気・ケガをした労働者の仕事内容を考慮して判断されます。

私の場合、仕事上のストレスが原因で通勤できなくなり、お医者さんより

「自律神経失調症」

と診断されたので、受給に至りました。

このケースだと、仕事が原因なので「労災」での申請と思ってましたが、結果的に「傷病手当」として処理されました。

会社によって認識の違いがあるのか、業務上・業務外の境界線は明確ではありませんね。。

連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けなかったこと

要は、勤務できない日が3日間連続することが条件です。

ここでは、協会けんぽのホームページから下の図を抜粋してみました。

協会の考えだと、3日連続の不就労期間を

「待機3日間」

と呼び、その条件が満たされると支給されます。

裏を返すと、2日続けて会社を休んだ後、3日目に出勤してしまうとカウントがリセットされ、傷病手当金は支給されません。

こちらも注意する必要がありますね。

真面目な方が陥りがちですが、ここで会社の為を想って出勤してしまうと、支給されるはずの手当が貰えずに、余計体を壊してしまいます。

病気・ケガをした際は、大人しく療養期間に充てましょう。

休業した期間について、給与の支払いがないこと

前提として傷病手当は、病気やケガで働けない労働者の為の保証です。

なので、もし無理して働いて給与の支払いがある

「就労可能」

と判断されます。

なのでこのケースでは、傷病手当金の支給はありません。

客観的に見て「働ける」と言えるので、手当金を受け取る必要がありませんからね。。

また、会社の健康保険を継続したとしても、退職後の病気・ケガに関しては傷病手当金の支給はありません。

あくまでも、会社に属していた期間中の病気・ケガに対する保証ですので、この点も注意する必要があります。

いつまで受給できるの?

さて、これらの条件がそろった後、次にあなたが気になるのは

「受給期間」

だと思います。

病気やケガになった時、まだ治療中なのに支給期限が過ぎてしまっては困ります。

こちらも協会けんぽのホームページに図で解説されてましたので、抜粋します。

この図からも分かるように、傷病手当金の支給期間は

「1年6ヶ月」

と定められています。

だいぶ長い間支給される印象ですね。

しかし、ここで注意すべき点をお伝えします。

もしあなたが休職し、傷病手当の支給期間が満了する前に体調が良くなり、復職を果たしたとします。

その時点で病気・ケガがまだ完治せず、再び同じ症状で休職した場合、傷病手当の受給期間は、最初に支給開始した時点からのカウントとなります。

つまり「2回目の支給開始から1年6ヶ月後まで」とはなりませんので、復職する際はお医者さんとしっかり話し合って、慎重に判断して下さい。

でないと最悪の場合

・無理に復職

・前回より症状が悪化

・再び休職

・傷病手当の期間が切れる

・病気を抱えながら勤務 or 準備不足のまま退職

という事態になりかねません。

仕事を再開する際は、やはり体調を最優先し、経済的にも余裕をもって復帰しましょう。

いくら受給できるの?

ここまで条件・受給期間をお伝えしましたが、傷病手当についてあなたが最も気になる点は

「受給金額」

だと思います。

ここでも協会けんぽのホームページに掲載されていた図を見ていきましょう。

わかりにくいですね。。

ここではざっくり解説していきましょう。

受給金額の算出方法は、次の2パターンに別れます。

【健康保険の加入期間が1年以上の時】

要は、正社員になって1年以上経過している場合です。

先程の図を簡単に要約すると

「直近1年間の平均給与 × 2/3」

が支給されます。

例えば、平均の月額給与が21万円の場合、支給金額は月額で

「14万円」

となります。

ただ、この金額は大まかな数字なので、より細かい金額を知りたい方は下記リンクから確認できます。

傷病手当金の支給額の計算 – 高精度計算サイト

・標準報酬月額 → 月収(天引き前)

・休業日数 → 30

・休業中の給料 → 0

で入力し、計算ボタンをクリックすると1ヶ月分の支給額が算出できます。

【健康保険の加入期間が1年未満の時】

正社員1年未満、もしくは転職した場合です。

このケースでは、更に2パターンに別れます。

直近の平均給与が28万円以下

例えば入社4ヶ月の場合、まず平均給与を求めます。

「4ヶ月分の給与合計額 ÷ 4」

そして1ヶ月の支給額は、1年以上の加入期間と同じ様に

「平均給与 × 2/3」

となります。

直近の平均給与が28万円以上

この場合、1ヶ月の支給額は

「28万円 × 2/3」

となります。

つまり

「28万円」

が基準値のMAXということですね。

ボーナスはどうなるの?

ここでの注意点は、平均給与に

「ボーナス」

が含まれない、という点です。

会社にもよりますが、休職期間中のボーナスは、傷病手当金とは別途で支給されるケースが多いと思います。

私のケースでも、休職中にも関わらずボーナスが支給されましたので、精神的にだいぶ助けられました。。

こちらに関しては、休職する前に人事・経理等に確認すると良いでしょう。

私の場合は申し訳なくて聞く事ができませんでしたが、ボーナスの有無が予測できるだけでも、精神的にだいぶ楽になると思います。

休職したまま退職したらどうなるの?

最後になりましたが、この記事であなたに一番お伝えしたい事があります。

それは、退職時に迫られる健康保険の選択です。

退職して初めて知った傷病手当の真実

会社を辞める際、加入している健康保険に関して

・国民健康保険(国保)に切り替え

・会社の健康保険を任意継続(2年間)

のどちらかを選ぶ必要があります。

ここでは

「国保」

に切替えた際に、保険料が高くなるのか、それとも安くなるのかを判断し、自分で決めなければなりません。

保険料は前年度の収入によって決まり、更に所在している自治体によって異なるため、ネットで調べることが困難でした。

なので私は実際に市役所へ出向き、国保の保険料を算出。

そして、その金額が現在の保険料よりも高かった為、会社の健康保険を継続することに決めました。

実は後から知ったのですが、ここで国保に切替えてしまうと、傷病手当の支給が打ち切られていたのです。

幸いにも私は継続加入していたので、退職後も通院しながら

「協会けんぽ」

より、傷病手当金を受給し続けることができました。

なので私と同じ様に

「休職〜退職」

を検討されてる方は

・傷病手当の残り受給期間

・退職後の保険料

を考慮し、計画を立てておきましょう。

ちなみに国保の保険料は各自治体によって異なるため、直接役所に問い合わせて確認することをオススメします。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は休職した際にお世話になる「傷病手当」について解説しました。

事前に情報・知識を蓄えることで、今後の人生をより豊かに生きることができると思います。

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